このように摩擦が新規需要を刺激したこととともに、米国の対中制裁により中国の半導体工場建設が滞り、供給力が増加していないことも指摘される。
8億台と予想され、すでにスマホの世界需要は完全に成熟期に入っているのである。
それでは、なぜ世界的に半導体が不足しているのでしょうか?それは以下のような影響が複合的に関係しているようです。
旭化成は、火災の影響を受けずに残った半導体を出荷しているが、既に底を尽き始めた。
自動車産業の強みは、弱点にも成り得る? アナログ表示のメーターパネルの開発風景。
このように、2021年は年明け早々、クルマ業界には車載半導体の供給不足という大問題が持ち上がった。
半導体は浮き沈みが激しいので、確実性が無ければ簡単に設備増強なんてできるものではありません。
11月の自動車販売台数は季節調整済み年率換算で1555万台と前月の1621万台、前年同月の1709万台をそれぞれ下回った。
そのため、ビデオカードなどを購入する人が増え、半導体の需要を増やしている一因となっていると言われています。
2倍に成長すると予測されている(図12)。
世界の半導体部材分野における日本企業の競争力は、中長期的な日本経済の安定に無視できない影響を与えるだろう。 しかし、これだけで車載半導体が世界的に不足していることに納得できる人は少ないのではないか。
6ただ、バンドの中心線までは下落する可能性があるので、その点は注意が必要です。
これに代わり、新たな成長分野として台頭しているものが産業用、自動車、エネルギー開発、インフラ関連(B to B)である。
その信頼性を担保するため、1000工程からなる車載半導体を開発した場合、そのプロセスで半年〜1年程度、安定して完全動作する車載半導体ができることを立証し、その工場を『ライン認定』する。
2020年には、配線にもEUVを使う5nmの量産が本格化し、同年第4四半期には5nmの半導体が占める出荷額の割合が全体の20%に達した。
しかし、この90nmの半導体が足りないために、世界中のクルマメーカーが減産になっているとは考えにくい。 半導体不足は「半年~1年くらい続くのではないか」 米中対立の影響も無視できない。
9トヨタ自動車は、大幅な影響を回避できたもようだが、米国テキサス州の工場で生産しているピックアップトラック「タンドラ」の1月の生産を4割削減するほか、トヨタと中国現地企業・広州汽車集団(広汽集団)との合弁自動車メーカーである広汽トヨタの一部ラインを1月11日から停止するなどの対応を取った。
ある自動車メーカーの関係者は「部品メーカーから部品が入ってこない。
早期に問題を解決できる見込みも薄い。
減少する前の第2四半期との差は、わずか3500万ドルである。
(車用半導体メーカーの関係者) 3 車用の半導体は後回し 台湾のTSMCなど『半導体受託生産メーカー』(ほかの半導体メーカーなどからの依頼を受けてさまざまな用途の製品をつくる。
「産業のコメ」ともいわれる半導体の調達を海外メーカーに頼る日本は、安定供給という重い課題が改めて突き付けられている。
という回答がありそうですが。
この状況から、 日本のクルマメーカーは、コロナの影響でクルマが減産となった3〜8月にかけて、車載半導体の発注を大量にキャンセルしたと考えられる。
本稿では、前掲拙著記事と重複する部分もあるが、車載半導体が足りない真の原因を明らかにする。
クルマだってエンジンの燃焼状態を制御しているECUはどんどん高性能になって、内部のCPUは燃料噴射のタイミングや回数をきめ細かく制御したり、点火時期を遅らせたり、バルブ開閉のタイミングを調整するのはもちろんのこと、変速機の制御も同じCPUが行なうワンチップ型も増えている。 ファウンドリーの最大手である台湾のTSMCは、クルマ用半導体の増産体制を敷くことを明らかにしているが、設備の拡張や生産開始から出荷までには3、4ヵ月はかかると見られている。 2億個まで回復したが、過去4年間から続く増加のトレンドから言えば、12億個以上(グラフを外挿すると約15億個)必要になっているのではないだろうか。
1価格交渉は難航も予想される。 「ライン認定」とは何か 例えば、ルネサス那珂工場がトヨタ向けのエンジン制御用半導体(Engine Control Unit、ECU)用に500工程からなる製造プロセスを開発したとする。
2020年後半から、やっと需要が戻り、自動車生産が回復し始めたと思ったら、今年2021年になって、車載半導体が不足し、またもや自動車メーカーは減産を余儀なくされることになった。
それでいて、価格は徹底的に「Low」を追求される。
次いで、マイコンと呼ばれることが多いMCU(Micro Control Unit)、ロジック半導体(大規模なものをSOCと呼ぶ)、MOSメモリ、DSP(Digital Signal Processor)、MPU(Micro Processor Unit)等がある。
メーターだけでなく、パワーウインドウのモーターなど個々の装備にもマイコンなどの半導体が組み込まれ、信号によって動作を制御している(Monet adobe Stock) トヨタが発明した、定時に工場に部品を納入してもらい、それを想定したペースで生産を続けるトヨタ式生産方式(ジャストインタイム、かんばん方式とも呼ばれる)は、部品の在庫スペースも最小限になり、在庫管理や倉庫から運搬する手間、さらには財務面でも部品の在庫分を圧縮できる。
東芝も一部製品で値上げ交渉を始めており、「物流費も上がっており、売価への反映を頼まざるを得ない状況になっている」としている。
オランダのNXPセミコンダクターズも値上げ方針を伝えた。
工場とコロナは関係ないのでは。
82と回復が遅い。
そして、そのようなTSMCのキャパシテイの争奪戦に、車載半導体メーカーのインフィニオン、NXP、ルネサスも巻き込まれているわけである。
17高集積化が技術的に限界に達したということではない。
今回の問題はここから理解する必要がある。
MCUの過去10年間の推移は、2010年から2018年にかけて上下動しながら成長してきたが、2018年中旬以降、横ばいになったように見える(図14)。
自動車販売も中国で急回復しているが、まだピークではない。