他の本格焼酎はこの醪にさつま芋や大麦などの主原料を加えますが、泡盛の場合は他の原材料を加えず黒麹米のみで仕込みます。 貯蔵年数を表示する場合は、年数未満は切り捨てるものとする」 ここで《仕次ぎ》とあるのは、泡盛古酒の伝統的なつくり方でカメの壁面からの蒸散で減った分 カメ貯蔵場合 や飲んで使った分を、次に古い泡盛で補充する貯蔵法のことです。 特に石甕や樫樽で熟成された泡盛は、独特の風味を纏っていて飲みごたえがあります。
18これに対し、 泡盛の場合、原料となる米をすべて麹にして、一回の仕込みだけで蒸留します。 焼酎は『白麹』が使われますが、泡盛に使われるのは『黒麹』です。
泡盛を3年以上貯蔵熟成させたものを「古酒(クース)」と呼びますが、古酒は上手に管理することで、100年、200年と育むことができます。
混同しがちな2つですが、違いを知ることでそれぞれを楽しむことができそうですね。
また、麹菌にとっても、沖縄の気候は繁殖しやすい絶好の環境です。
ブレンド古酒の場合は、「5年50パーセント、3年50パーセント」などのブレンド比率の表示も可能である。 深く知ることでより楽しめる 泡盛の原料は焼酎と異なり、タイ米が使われています。
11フルーツ使ったものや、素人には思いつかないような組み合わせの驚きのカクテルまで、そのレパートリーは様々。
外部リンク [ ]• 日本酒造組合中央会• また、 タイ米は日本米に比べて糖質が多く含まれているため、 同じ量ならタイ米の方がアルコールの取れ高が多いのも、タイ米が選ばれる理由のひとつとなっています。
花酒にはの「どなん」、の「与那国」、の「舞富名」(まいふな)の3銘柄があり、皿に広げるとアルコールがし、着火すると容易に火がつく。
天竺酒の製法について、「桄榔樹の漿、焼きて酒を成す」 と記されているので、(桄榔)を原料としたヤシ酒(蒸留酒)、おそらくのようなものだったのであろうと考えられる。
つまり、タイ産に意味があるのではなく、インディカ米の特徴が泡盛に欠かせない、ということなのです。 二合瓶、三合瓶とも無色透明のガラス製で、ビール瓶をやや寸詰まりにした形で琉球泡盛という印が刻まれた瓶である。 太平洋戦争の主戦場となった沖縄では、泡盛のメーカーは壊滅的な打撃を受けます。
18本島中部、南部は、戦後、首里地区から移転した酒造所等もあり、比較的近代的、大規模な酒造所が多い。
近年は本土への販路拡大や質の高い古酒の生産などで盛り返しを図っている。
ガラスビンが普及する前はこれに入れて小売りされていた。
注意事項 新しい荒焼のカメの場合、水を入れたときは漏れなくても、泡盛を入れたとき漏れることがあるので、貯蔵初期には漏れに注意しなければなりません。
(下図参照) 三番手を用意して1年後には「親酒」は3年間熟成されたことになり、立派な古酒が誕生します。 泡盛のカロリー 泡盛のカロリーは100mlあたり約170kcalです。 また、酒税法上の焼酎の分類には、「甲類(連続式蒸留焼酎)」と「乙類(単式蒸留焼酎)」、両者を混合した「混和焼酎」の3種類ありますが、単式蒸留器で蒸留される泡盛も米焼酎も、「乙類(単式蒸留焼酎)」に分類されます。
10そのなかから、いくつか代表的なものを紹介しましょう。 そもそもも泡盛とはどんなお酒なのでしょうか。
その結果、カメ貯蔵の泡盛の香味は瓶貯蔵のものより濃醇で、味のあるものとなります。
その影響か沖縄県民も「お酒に強い」イメージが一般的ですよね。
熟成の度合いは、貯蔵の時間と比例しますので長期間にわたって貯蔵された泡盛は、香り、味わい、共にまろやかになり美味しい泡盛になります。
こちらは、あくまでも消毒用としての用途に限られ飲用する事は禁じられています。 沖縄県では、「島酒」や「シマー」という愛称でも呼ばれています。
「減圧蒸留」という蒸留方法を採られた泡盛は、雑味の少ない華やかな風味をもっているので軽やかに飲むことができます。
例えば、は1994年に中国に工場を建設し、1995年に内モンゴル産泡盛、1999年に内モンゴル産古酒を発売している。
ロック ストレートと同じく、泡盛の個性をしっかりと感じることができます。
誰もが自由に製造できた泡盛でしたが、 18世紀になると琉球の王府が直接管理するようになり、「首里三箇」と呼ばれる 限られた地域でしか製造が許可されなくなったのです。
5超古酒熟成の南蛮かめ この南蛮かめの中には百年もの超古酒がねむっている。 響(とよみ)• こうした条件に対応するため、1976年よりが各酒造場の生産する泡盛の原酒を仕入れ、ブレンドした後、長期貯蔵により古酒として出荷する事業を行っている。
常圧蒸留泡盛は、減圧蒸留のものより熟成効果が大きく、またタル貯蔵による変化は、ウイスキー、ブランデーなどの熟成と良く似ていて、香味風味で重要な部分を占めます。
しかしながら、お祭りや婚礼の儀などのイベントでは既にお酒(泡盛)が必須になっており、各地で「密造」「密売」が行われていたそうです。
なお、は時代にからの移民が開拓した島であるため、泡盛の製造は行われていない。
焼酎と泡盛のもっとも大きな違いは、泡盛は100年を超える古酒に育てられる酒造りを、今の時代にもなお継承しているということではないでしょうか。
この記事の目次• そのため、損益確定が早い一般酒に力を入れる動きが泡盛業界には多い。
米 古くから日本の主食として食卓を支え続けている米は、焼酎の原料としても重要な役割を担い続けてきました。
「泡盛」と「本格焼酎」の違いとは? 泡盛は「単式蒸留焼酎」に分類されており、税法上は九州の本格焼酎と同じジャンルになります。
一方、 焼酎の方は、黒麹(くろこうじ)を使った製品もありますが(霧島酒造の「黒霧島」などがそう)、それに限定されず「 黄麹(きこうじ)」や「 白麹(しろこうじ)」と言われる種類の麹も使われます。
黒麹は、ほかの麹菌に比べて、雑菌の繁殖を防ぐ働きを持つクエン酸をより多く生成します。
なんとなく味が違いそう…というイメージがあっても、「泡盛」と焼酎の違いはなかなか説明が難しいと思います。 これを古くから沖縄では 「古酒(くーす)」と呼び、珍重され、愛されてきました。
沖縄戦では多くの酒造場が被害を受け、終戦後には原料の米も食料用すら不足する状態で泡盛の製造ができなくなり、燃料用アルコールを飲む者までいたという。
これも、沖縄の暖かな気候で麹が腐るのを防ぐことから定着した造り方です。
その歴史の中で酒造りの技術も渡ったと考えられています。