「シニア層による編み物ブランドを軌道に乗せ、社会課題を解決するパッケージをつくりたいと考えています。
4当初は会社に勤め続けながらの二束のわらじだったが、ビヨンドザリーフの仕事への比重がみるみる増え、1年半後に会社を退職してフリーライターとなった。 お義母さんと同じような立場にいる、おばあちゃん達の編み物技術を生かしたブランドを立ち上げたい、という思いでビヨンドザリーフを作られたそうです。
中でも多いのは、「母を仲間に入れてほしい」という娘さんからの問い合わせだという。
会話を楽しみ、時には編み物を教わることもあるという。
主婦の手仕事は趣味の延長に思われやすいからでしょうか。
ビヨンドザリーフのビジョンは、編み物という手段、ファッションブランドという媒体を通して、女性とシニアが何歳になっても尊厳を持って生きられる社会を創ること。
私自身も丁寧に時間をかけることで生み出される「編み物」の良さに惹かれました。
プロデュースするのは地域の特産品でも工芸品でもなんでもいい。
仕事の内容は、顧客からの受注や在庫の管理、編み手と縫製担当のコーディネートなど。
そこで今の流行を取り入れたデザインで私がニットのクラッチバッグを企画し、母に毛糸を編んでもらい、義理の妹に商品を売るためのホームページを作ってもらってそこからスタートしたのです。
これは新しい働き方の提案だと、楠さんは語る。
また、新たな事業の可能性と女性や高齢者の雇用機会を創出するため、拠点を全国各地に広げて行く予定です。
貝がらをモチーフとした編み物ブランド「ビヨンドザリーフ」。
ホームに降りてもずっと手を降って見送ってくださって、とても感激しました。
編み手・縫い手それぞれのペースとやり方で負担なく、働くことができるのも魅力の一つだ。 まずはブランドを立ち上げたきっかけを教えていただけますか? 楠さん 今はネットでショップを開くことは誰にでもできます。
6「実店舗をもつことで得られる、オフラインでの人の繋がりは無限の可能性があると考えています。 これまでは地域のコミュニティカフェで活動していたが、念願の拠点ができた。
大阪人なので!と関西弁で明るく話す編み手の昌子さん。
そういう仕組みが生まれるコミュニティがこれから全国に広がってほしいです。
家事や育児・介護などの隙間の時間を上手く使って、編み手たちは主に在宅で製作することが多い。
ビジネスをより前へ進めていくために、楠さんは法人化へと踏み切った。 カラーのバリエーションは5種と豊富なラインナップ (右)ファーのついたクラッチバッグ。
2014年7月、楠さんは個人事業主として、編み物ブランド「ビヨンドザリーフ」をスタートさせた。
【ビヨンドザリーフ 公式メディア&お問い合わせ先】 HP&ネットショップ: Instagram: Facebook: メール:info beyondthereef. 多くのベンチャーキャピタルは起業家たちへ投資し、失敗してもそこから学ぶことを応援します。
いったん社会から離れても、好きなことや得意なことで再び社会に参加できる。
好きなものが仕事になる。
年齢層は40~80代と幅広く、アクティブシニアと呼ばれる元気な60代も多い。
相乗効果で輪が広がるイメージですね。
楠さん 活動を広げるためにはきちんと売れる商品を作ってブランドを存続させなくてはなりません。