細菌感染ではpHや糖が低下し、蛋白やLDHが増加します。 そうした苦痛を軽減するために腹水穿刺を行うわけですが、この処置により血圧低下、電解質異常といった合併症を引き起こすリスクの高い処置でもあります。
特に胸痛がある患者さんの場合、側臥位が楽だと感じることがあるようです。 ㉑患者に処置が終わったことを告げ、病衣を整える。
ベッドサイドの不要なものは整理し処置台を準備し、術野を確保し処置が安全に行えるよう環境整備をする 方法• 数分間手で押さえ、止血できていることを確認し消毒します。
・また、胸腔穿刺は、胸腔内に貯留した胸水や空気を排除したり、薬液注入の目的でも行われる。
3、腹水穿刺のリスク 腹水穿刺のリスクとしては、出血、感染、電解質異常、急激な血圧低下(ショック状態)などがあります。
副師長さんが言った事について 質問者さんが行ったケアについて「患者さんが死んじゃう」といった言葉については、あまりほめられたものではありません。 排液が終了したら医師を呼び、抜針をしてもらいます。 オーバーテーブルにのせた枕を抱え込むように前傾姿勢となり、穿刺側の上肢を拳上して頭の上にのせる• 特に呼吸状態の変化に注意し、SpO2の値も適宜確認する。
16穿刺時は身体の力を抜き、静かにゆっくり呼吸するよう説明する• これも血栓の移動によって、呼吸状態が急変する可能性があるためです。
今回のケースの患者さんは、健側を上に側臥位をとったほうが肺が広がりやすく、呼吸が楽だと感じたのかもしれません。
胸膜は壁側胸膜と臓側胸膜の2重の漿膜でできており、この2つの胸膜の間を胸膜腔と言います。
一方、感染性や悪性腫瘍に伴う胸水では、滲出性となることが多く見られます。
検査後に起きやすい合併症を予測し、経時的に患者の状態観察を行う• 2 手術時でない場合(気胸・胸水貯留時など) 手術時ではない場合に胸腔ドレナージを行う際、挿入時にドレーン先端が胸腔内の肺や心臓・肋間など、外側から見えない臓器・組織を損傷しないことが最も重要である。 ペアン鉗子などを用いて、前胸壁の筋層、および肋間筋を鈍的にある程度剥離しておく。 延長チューブ• ポイントは、この場合気胸を起こすとすれば肺からのleakではなく、外気が胸腔内に入ってくるってことです。
9一般的に安全な刺入経路としては、前胸部鎖骨中線第2肋間であり、気胸に対してはこの経路がよく使われる。 術後胸腔内の出血や胸水をドレナージするためには、曲がったドレーンを留置し、先端が横隔膜背面となるように留意する。
トロッカーカテーテル• 健側肺が下になる体勢をとると、健側の血流が増加して換気の効率が上昇するため、が上がります。
それぞれの穿刺法に適した体位やベッドサイドの環境を整備する• 「相対的禁忌」は以下の通りです。
この強度の範囲が適正でない場合には、肺や胸壁を損傷させる危険性があるため、必ず少量の気泡が持続的に発生するよう調節する *ここの水位があがったままだと、肺の陰圧が保てなくなり肺が陽圧つまりふくらみすぎてしまう。
おわりに. 胸水は、このEllis-Damoiseauの曲線より下の位置にあるため、この場所で聴診を行うと、呼吸音が減弱して聴こえます。
バイタルサインや胸水の発生時期・経過などの情報も、看護を進める上で必要となりますので、確認しておいてください。
SpO2の低下もないのでしたら、患者さんの好む体位をとってもらうという選択でよいと思います。
感染徴候(刺入部の発赤・腫脹・疼痛、発熱など)に注意し、意識状態や神経症状についても継時的な観察を行う• 胸水貯留の代表的な症状は以下の通りです。
管理を怠ると胸腔内に空気が入り込んだり、ドレーンの位置がずれてしまい本来の目的を果たさないどころか、危険な合併症を引き起こすこともあります。
・ 呼吸数の増加、咳、呼吸困難、頻脈、胸痛、左右非対称性の胸郭運動、チアノーゼ、血痰など。 胸腔内に貯留する胸水や空気の量が多かったり一気に体外へ排出されると、循環動態への悪影響があったり再発のリスクがあるような場合には、胸腔穿刺ではなく胸腔ドレーンの挿入が選択されます。
14体内に貯留した液体・血液・膿・空気などを一時的または持続的に排除する事により、臓器への圧迫除去、症状の緩和、治癒を促進する• 胸腔ドレーンの看護ポイント・注意点 ・処置後、約15〜30分ほどすると局所麻酔がきれて、ドレーン挿入部痛が出現する。 患者の基礎疾患、胸水や腹水の有無と程度、出血傾向の有無• そのような場合は、自分がどのようにアセスメントをしてケアを実施しているか根拠をもって説明するといいと考えます。
jdepo. 細菌感染症では、肺結核、肺化膿性症、悪性腫瘍では肺がん、悪性リンパ腫の際に胸水の貯留がみられる。
2 管理上の注意 時期に合わせた管理ポイントをに示す。
施行中は咳、呼吸状態に注意する。
成人:仰臥位、側臥位または腹臥位• 胸腔内に気体や液体が貯留すると、肺が圧排され、容積が小さくなり、十分な換気が行われなくなるために呼吸機能低下をきたす。
排液は透明度、色、漿液性か、膿性かなどの外観について調べる。
胸水の貯留量を確認し、呼吸状態をアセスメントする 一般的には、胸水が貯留している場合、仰臥位を取るよりファーラー位といったギャッジアップをした体勢のほうが、呼吸することが楽になります。
合併症について 穿刺を行う上で知っておく必要があるのは、合併症についてです。
チューブで胸水を抜き取った後に胸膜刺激剤を注入して2層ある胸膜を癒着させ、液体が溜まる空間を無くす方法です。