経過中に発熱や腹部症状が増悪した場合には、ドレナージ不良が原因で腹腔内膿瘍を形成している可能性があるため、早急に造影CT検査による検索を行う。 患者に適したテープの選択、固定方法で行えたか 注意点• Hの横棒にあたる凹みは肝門で、肝臓に出入りする脈管(肝動脈・門脈・リンパ管)・神経・肝管が通るところである。 ・肝切除術後の右横隔膜下ドレーン ・胃切除後のウインスロー孔ドレーンs状結腸切除術後のダグラス窩ドレーン. これは浸出液が貯留することによって二次的に起こりうる炎症や感染症を防ぐといった予防的な意味をもちます。
もし抜けが確認できたらすぐに挿入部をガ ーゼで保護し、直ちに医師へ報告します。
ドレーン排液が急に少なくなった場合にはドレーン閉塞の可能性も考え、固定状態をチェックすることが大切です。
排液の変化に応じた対応の仕方と、医師に何を説明すれば良いかにポイントを絞って解説します。
. <対策> ドレーンの固定をしっかり行います。
サンプ型 閉鎖式 2腔式のダブルルーメン 3腔式のトリプルルーメン 持続洗浄が可能。 茶色に変化した 便汁様のとき ドレーン排液が 便汁様の混濁した茶色の場合は、 腸管内容物の漏出を疑います。
1-2【ドレナージとは】 ドレナージとは排液のことであり、血液・膿・浸出液・消化液などを体外に排出させるものです。
治療としては、 食事中の脂肪分を減らす、薬剤投与するなどの対応をとりつつ、自然に止まるのを待ちます。
患者に説明し、創部が見えるようにする• ・ドレーンは入っているだけで感染のリスクが高まります。
・初めのうちは必ず看護師が見守りましょう。 量が多くても少なくても「異常」です。 ドレーンの閉塞や屈曲 ドレーンが患者の体やベッド柵などに挟まり圧迫されたり、屈曲していないか確認する。
4赤色(血性)に変化した 真っ赤な血液に近い排液が出ている場合は、 腹腔内出血を疑います。 図3胃手術後ドレナージで用いる主なドレーン ドレーンにより直接吻合部や断端などを圧迫しないよう注意を払う必要がある。
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1・ドレーン管理 1-1【ドレーンの目的】 ドレーンは感染のコントロールや減圧を主な目的としています。
孔になっているので、 ドレーンがずれにくく、抜けにくい構造になっています。
ウインスロー孔ドレーンは、孔状の空間に挿入されるため、位置がずれたりしにくいという利点があります。
また、ドレーンの固定があまく、ドレーンが屈曲したり、ねじれたりすることでも閉塞します。
皮膚傷害や、固定方法・期間による表皮剥離、疼痛の原因となるため注 意が必要です。
またこいうった細やかなケアは患者さんとの信頼関係につながっていきます。
その意味で、D2以上のリンパ節郭清や膵臓・脾臓を合併切除するなど膵液瘻を生じる危険がある場合、あるいは併存疾患や全身状態などの理由で吻合部の縫合不全のリスクが高い場合には、基本的にドレーンを留置する適応があると考える。
血性:術後出血や縫合不全• コストがかかる。
バイタルサインの変動• 感染リスクはドレーン回路の交換 回数が多い、留置期間が長い、皮下トンネルが短い場合に助長されます。
Randomized controlled trial to evaluate splenectomy in total gastrectomy for proximal gastric carcinoma(JCOG0110): analyzes of operative morbidity, operation time, and blood loss. アミラーゼやリパーゼを測定し、CTでドレナージの状況を確認。
閉鎖式 ドレーンを貯留用のドレーンバッグなどにつなぎ、ドレーン内の陰圧を利用して排液する。
手術と挿入部を確認しよう ダグラス窩、ウインスロー孔、モリソン窩と聞いてすぐにその場所がイメージできるでしょうか。 ・通常は淡血性~漿液性に変化する排液が急に血性になったり、混濁したりしていないか を経時的に観察する必要があります。
1ドレナージ効果が高い。
「この20分で200ml出ています」 というような説明であれば、「緊急」であることが容易に伝わります。
十二指腸憩室という。
よく遭遇するのは、 リンパ漏がなかなか止まらず、毎日のように量が多いケース もともと肝硬変などで腹水が貯留していた人の術後で量が多いケース です。
感染を併発すると、発熱や腹部症状(や腹部膨満感)、採血による炎症反応の上昇がみられる。 ウインスロー孔とはどこにあるのか? これは質問者さんの手元にある教科書を一度見てもらえたら分かると思いますが、簡単に言うと、胃と肝臓の間です。 夜中であれば、翌朝主治医に報告しましょう。
15ルーY法とは、 残った胃の一部を空腸で吻合する場合と、 食道空腸吻合+空腸空腸吻合を行う2パターンがあります。
残念ながら閉塞しやすいのが欠点ですが、異物感は少なく患者さんの負担は軽いと思います。
手術後にドレーンを留置する目的は、 術後の経過を把握するためです。
下の図は、「でも説明しました。
ドレーン抜去後も抜去部位からの滲出液を観察する。
逆に、ドレーンを長期に留置することで、逆行性感染の危険性や、離床の妨げとなるなどの欠点が指摘されるようになっている。
スキンケアも大切です ドレーンの固定は確実に…とお話しましたね。
・排液バックは床に直接置かずに、ベッドに吊り下げたりスタンドなどを利用しましょう。
1-5【事故・自己抜去の防止】 ・急性期 患者に、ドレーンがどこに・どのような目的で入っているのか説明しましょう。 膵液瘻の診断のためには腹部造影CT検査を行い、腹腔内の膵液貯留の有無を検索する。
3膵液瘻が長引くと、切離断端が破綻し、突然の腹腔内出血を生じることがある。
・しかし、屈曲しやすくドレーン入れ替え困難 デュープルドレーン ・管壁内に細孔を設けることにより,毛細管現象を兼ね備えたもの ・ペンローズドレーンより硬い。
それでも、うっかりすると病衣まで沁み出てしまい慌ててガーゼ交換することもありました。
ざっくり言うとダグラス窩は膀胱直腸窩と言われる場所。