十 一 面 観音。 特別展「国宝 聖林寺十一面観音 ― 三輪山信仰のみほとけ」:東京国立博物館・奈良国立博物館

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十一面観音の面は頭上だけでなく、頭の側面にもある通常とは違った配置です。 狗牙上出面(くげじょうしゅつめん)… 行いの良い人を励まし仏道に向かわせる表情、頭部右に3面• 実際に向源寺の境内には、「御尊像埋伏之地」という石碑が建立されている。 その中の渡岸寺観音堂に祀られているのが、日本一美しいと言われる国宝十一面観音菩薩像です。

一切怨敵不能沮壞(一切の怨敵から害を受けない)• 「観音(人々の声を広く聞き、見る)菩薩(修行中の仏さま)」の一種。

特別展「国宝 聖林寺十一面観音 ― 三輪山信仰のみほとけ」:東京国立博物館・奈良国立博物館

訪れた際はぜひ、その美貌をしっかりと目に焼き付けてくれ。 檜は「火の木」ともいわれ、陽運を起こす縁起の良い陽木(天に向かってまっすぐ伸びる)ですから一般寺院のご本尊、会社事務所や一般家庭のお仏壇などには最適です。

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おっと、本題に戻そう。

十一面観音

細身の体つきではあるものの、両臂(ひじ)を外に張って腕をゆったりと下ろす動きには、平安初期の充実した気風が感じられる。 牙を剥いている面。 日本彫刻の最高傑作、東京で初公開 奈良県桜井市にある聖林寺の国宝 十 じゅう 一 いち 面 めん 観 かん 音 のん 菩 ぼ 薩 さつ 立 りゅう 像 ぞう は天平彫刻の名品で、日本を代表する仏像の一つです。

3年半前の東京では、たくさんの観客のなかの一人として、まるで満員電車のなかで押し合いへしあいするようにしながら見た観音像を、今は誰もいない堂内で私一人が独占している。 平安時代前期に鎮護国家のために聖武天皇の勅願で制作された観音さまです。

南山城十一面観音巡礼

結んだ唇の間から牙を現し、行いの浄らかな衆生を励まして仏道を勧める、讃嘆の表情。 この岩が観音の浄土である補陀落山(ふだらくさん)と繋がっているのだと言われています。

そして観音さまはハスの台座にではなく、大きな四角い岩の上に立っています。

十一面観音像の後ろの顔は爆笑している。仏像が笑ってる?

見る人をして心のうちで跪かせるような強力な力が、このお堂の内部に漲っているように感じられた。 不非命中夭(不慮の事故で死なない) 四種功德• 以降、聖林寺でも秘仏として受け継いだのですが、1886年に美術研究家の 岡倉天心と フェノロサが調査に訪れたことをきっかけに公の目にふれることになります。 初めて訪れた時には拝観終了間際の時間帯であったため、周囲の建造物を見る心の余裕がなかった。

人間復興という日本語訳にはそぐわないが、ルネサンス期のイタリア彫刻に比してもけっして引けを取らない美しい像を創り上げた湖北地方の文化を、尊敬の念と誇りとを込めて日本のルネサンスと称したのだろう。

十一面観音像の後ろの顔は爆笑している。仏像が笑ってる?

頂上にある小面は、仏面(如来の相)であるのが一般的なのだが、向源寺の十一面観音像は宝冠をつけた菩薩の相である。

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中国・唐代の小檀像の影響を受けた緻密な彫技が認められるが、装身具の一部などに別材製のものを貼り付け、頭髪に乾漆(かんしつ)を盛るなど、唐の作例にはみられない技法が採用されており、日本国内での制作とする意見が定説化している。 「仏身」をとれる事じたいが、観音菩薩が既に仏の範疇にある証とする見解もある(水野弘元『仏教要語の基礎知識』)。

重要文化財|十一面観音立像|奈良国立博物館

しかし密教経典『千手千眼観自在菩薩広大円満無礙大悲心陀羅尼經』に収録された「大悲心陀羅尼」は宗でも広く唱えられている。 後に「ラージャ」をつけると菩薩時代の阿弥陀如来(法蔵菩薩)の師匠「世自在王仏」のサンスクリット名になる。

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そもそも十一面観音は、7世紀の末に日本へ渡り、8世紀になって「十一面 悔過 ( けか )」という儀式が行われ、十一面信仰が日本に根付いた。 段ごとではなく、右側、正面側、左側、後ろ側、という形でそれぞれの種類の顔の配列がなされている。