以前「君が夏を走らせる」を読んだのだが、この話に出てくる「大田」のスピンオフ小説だったので、知っていたら、こちらを先読んだのに〜…とちょっと悔やまれた。
大田(おおた) 桝井・設楽と同じ小学校出身の市野中学3年生。
いじめられっ子回避のためならどんな努力も厭わない情けないやつ、 と自分を決めつけているけれど、仲間をいつも公平に見守っている設楽。
努力と強い指導者。
気持ちがいいなあと感じた点は色々あって…… 登場人物がみんな「いい人」で、その人の良さがさりげなく小さなエピソードで示されている。
この大問4番の設問数は9問で、 自由記述が2問、 70字記述が1問出ています。 金髪にして、たばこ吸って…だけど、走る力はすごかったし、走るのが好きだった。 市野中学では1年生のときから駅伝を走ってきた。
135区 俊介• 「1区」〜「6区」は駅伝で走る区間のそれぞれの走者が、練習から本番までを語ります。 『そして、バトンは渡された』は第31回山本周五郎賞候補、2018年「本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン」1位、「キノベス2019」1位に選出、さらに2019年本屋大賞を受賞。
イヤーな面をぐりぐり書いていく方がずっとたやすいだろう。
——- 中学最後の駅伝に思いを馳せる、主人公の桝井くん。
懐かしさに似た何かが、胸に熱く込み上げてくる。
結果を知ってしまったら興味が失われるということでしょうか。 それに加え、駅伝大会に出場するためのチームの人数もなかなか揃わないという、最悪の事態。 渡部はジローのなんでも頼まれればやる性格にイライラするのだ。
33つ目はただただ時間です。
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同じシーンにも関わらず人が変わると見えている世界が変わっていく、その意味までもが変わっていく、同じものを見ているはずなのにその意味がこんなにも違っていたことに驚愕します。
・・・あんなに必死で隠していたのに、俺の周りを渦巻いていたどろどろとしたものは、表に出たとたん、取るに足らないものに変わっていた。
中学生の心の中に抱えているものの大きさを思うと同時に、渡部君の心の硬い殻が砕けてよかったな思った 息を切らしながら自転車でみんなの後からついていく頼りない上原先生は、もしかしたら『名監督』かも知れない ひとりひとりが本当に優しくていい子でした。 そして陸上部のみで構成されたメンバーなら走ることが好きな人間だったり、走ることで上に上がる喜びを共有できたり、まとまる要素があると思うのですが、それがないのです。 そうやって調べる時間が今回は多かったです。
9設楽は内気で、いつもなんだか周りにビクビクしていて、特に大田は恐ろしい存在だった。
ザ・青春!爽やかな風が吹き抜けるような展開に、読者自身も彼らといっしょに走らされている気分だ。
生徒たちがお互いに刺激を受けながら成長していく様子が描かれており、中学生・高校生の読書感想文の本としてもぴったりです。
最初に決まったのが、たばこ吸って金髪で授業はふけてる 大田、次にちょっと変わっていて吹奏楽部でサックスを吹いてる 渡部、そして、いつも頼まれると断れず明るく盛り上げてくれる ジローが決まります。
でも、ちょっとばかし 私が小説に求めるような面白さとは違っていた、というだけの話であり、本当の意味での優劣なんて付けられない…とフォローを入れておこう。 だけど、桝井への気持ちは、ただの憧れや尊敬だけじゃなく、本気だったことに気づく。 中学の駅伝大会に出場するという青春小説の傑作です。
メンバーみんな頑張っていて調子が上がっているのに、自分だけどうにもならない。
この事は2004年放送の『』でも取り上げられた。
最期には好きな人物の一人になっていました。
走者6人それぞれが違う問題を抱えていて、それぞれの覚悟を持って駅伝に参加している。
いつもと同じように「がんばって」と「あと少し」を繰りかえしている。 (このあとの詳しいあらすじを読みたい方は一番最後に。
生徒会の書記も務めていて、周りからはジローと呼ばれている。
超オススメ。
」 県の駅伝大会出場をかけた大事なブロック大会当日の朝、競技場に着いた市野中伝チームのみんなを前に、陸上部の顧問、上原先生は突然のエントリー変更を告げます。
もっと走れるんだと自分が生き生きしていくのが分かる。 俊介(しゅんすけ) 市野中学の2年生。
122016年度第2回吉祥女子中学校の国語の入試問題 大問2番で、この小説最後の「6区ー11,12」から出題されました。
頼まれたら断るな」という母の教えを 素直に守ってすくすくと成長し、周りの空気をいつも和らげるジロー。
ぜひとも読んで確認してもらいたい。
自分のためにできることなんて高が知れているけどさ でも次にジローが待ってるとか、設楽が必死でここまで来たとか考えると、すげえ怖いけど、すげえ力出る。