お見事です。 ただ 各エピソードに貼られた伏線を回収するスピード感が弱く、一定のテンポで描いてしまった辺りはものすごく残念。
クライムサスペンスだけに、ネタバレはできないが、徐々に明らかになっていく登場人物の良い意味でも悪い意味でも人間性にくぎ付けになる。
司城志朗氏の「ゲノムハザード」だ。
自らの過去を清算しようとする女・ヨンヒに『シークレット・サンシャイン』(2007)で第 60 回カンヌ映画祭主演女優賞に輝く名女優チョン・ドヨン、 恋人が残した借金に苦しむ男・テヨンに『アシュラ』のチョン・ウソン、大金の入ったバッグを拾った男・ジュンマンを『スウィンダラーズ』のペ・ソンウ。
解体屋で車を処分し、風呂で汗を流す二人。 返済日まであとわずかの中、デメキンによって計画がパク社長にバレてしまう。 このままジュンマンが大金を手にして終わるのか。
1切り離して考えたとしても、構成をいじったことで「なるほど!」と思わせてくれる物語の流れが爽快でした。
社長曰く、「シロサメは一度に50もの卵を身ごもるけど、子たちは胎内で誰が一番の捕食者になるか争い生まれてくる」という旨の話をしだします。
欲望を剥き出しにした人々が大金を巡って激しくぶつかり合う姿を予測不能な展開で描き、ハイクオリティなクライムサスペンスに仕上げた。
パルプ・フィクションほど時系列をシャッフルしてないものの、この「藁にもすがる獣たち」は、 物語の順序をずらすことで、10億ウォンという大金の入ったバッグが一体誰の手から誰の手に渡っていくのかという謎を解くような仕掛けになってるんですよね。
借金の保証人、母の介護に苦しみながらも懸命に働く男、夫からDVに耐えながらも水商売して借金を返す妻。 共著に「女子会2. 『野球少女』 『野球少女』 c 2019 KOREAN FILM COUNCIL. 0」がある。 「大金を手にした者を信じてはいけない」という教訓を下地に、 ノワール感漂う映像美に軽妙なBGMを加えることで、怖さと可笑しさを程よく演出し、登場人物全員が無関係と思いきや、話が進むにつれて少しずつ点と点が線で結ばれていく心地よさ、 獣たちの切迫した心境からの大胆不敵な行動から見える「欲望の怖さ」など、人物描写と構成が非常によくできた物語でした。
13本作『藁にもすがる獣たち』は、そんなあさましい人間の本質をユニークに暴き出しています。
金のためなら何でもやっちゃうように見えますが、一体どれほどのバイオレンスなのかも見所ですね。
1ch/114分/字幕翻訳:福留 友子/字幕監修:秋月望/英題:The Man Standing Next/PG12 c 2020 SHOWBOX, HIVE MEDIA CORP AND GEMSTONE PICTURES ALL RIGHTS RESERVED. ミランは夫を始末して大金を手にしてハッピーエンドなのか? テヨンの顛末もこの後怒涛の展開になります。
女性を主人公に描いた秀作やコメディにも今年は期待できそうだ。
ヨンフン監督は、小説ならでは仕掛けを巧みな手法で解決し、人間の業と荒廃しつつある現代社会の断面を描きつつ、ノワールな一級の娯楽作として完成させた。 大金を目の前にした時、人はいかに獣になり、それぞれの立場や境遇で人生を狂わせていくのか。
手に取るとズシリと重いバッグを前に、ジュンマンは中を改めます。 本国では興行収入ランキングで初登場1位を記録している。
そして出入国審査員のテヨンは、一緒に住んでいた恋人の借金の保証人になったせいで、取り立て屋のパク社長に執拗に返済を迫られる日々。
ジュンマンは、軽い認知症の母スンジャとその母の世話に明け暮れる妻との3人暮らしをしています。
さまざまな理由で金に困っている者たちが、10億ウォンもの大金が入ったバッグをめぐって、獣のように欲望を剥き出しにしていく様を描いていきます。
第3章 テヨンは「カモ」を見つけ計画を実行しますが、時間通りになっても現れないことに苛立っていました。 新たにユン・ヨジョンの画像も解禁されました。 1月22日から公開の『KCIA 南山の部長たち』は、イ・ビョンホンとチョ・スンウ共演の『インサイダーズ 内部者たち』や、ソン・ガンホ主演のNetflixオリジナル映画『麻薬王』を手がけてきたウ・ミンホの最新作。
18果たして最後に笑うのは誰だ!?(HPより抜粋) 監督 本作を手掛けるのは、 キム・ヨンフン。 その始まりであると思うと、また違った見方もできるだろう。
チョン・ドヨン演じるまさかの情け容赦ない悪女、チョン・ウソン演じるまさかの情けなさ極まれりお役人など、韓国映画界を代表する人気実力派スターたちが従来のイメージを覆し、それぞれが金に目がくらんだ果てに悪魔と化して挑むピカレスク世界は大いにスリリング! 果たして最後に笑うのは誰か? 誰も笑えないのか? それともみんなで笑えるのか? などは見てのお楽しみとして、ストーリー展開の時間軸にもちょっとした仕掛けがめぐらされていて、なかなか一筋縄ではいかない、最後の最後まで気の抜けない快作として屹立しています。
今回鑑賞する映画は、 借金まみれの大人たちの前に突如飛び込んだ大金をめぐって展開される「欲望むき出し」のサスペンス。
強引な客に引き留められる姿を、女社長によって助けられた彼女は、社長室に呼び出され、治療をしっかり受けなさいと言われます。
今まで働いていた時間を、自分のしたいことに充てられる。 かたや映画では、エピソードを6つに分けて、それぞれに「鴨」や「ラッキーストライク」などの印象的なタイトルをつけ、原作小説が持つ効果を損なうことなく、最後まで興味を繋ぐ見事なストーリーテリングを披露している。
普段あまり演じたことがない役柄だそうですが、新たな彼を見ることができる貴重な作品になりそうです。
その日、ヨンヒはセクシーなワンピース姿で何事もなかったかのように夕食を作って彼の帰宅を待っていた。
降りしきる雨もあって、勝手に助手席に乗り込み、寿司屋へ連れていかれます。
藁にもすがる思いで大金を追う人々の結末をじっくりとご覧ください。 あくまで監督であるキム・ヨンフンが、その意味深で鮮烈なタイトルに惹かれ、韓国版の小説を手にしたところから、この映画は始まった。 。
8私物を取りに来たと嘘をつくジュンマンでしたが、バッグの中身を見せろとしきりに言われてしまいます。
このバッグは誰が残した? その人物はどうやってこの大金を手に入れた? 本作は主要な4人の個々のエピソードを並行して見せる群像劇のスタイルを採るが、時系列をいじることによって先述のような謎を少しずつ観客に明かしていく仕掛けになっている。
ジョンマンは保管室へバッグを隠し、若干焦り顔で自宅へ帰宅。
ある日、ジュンマンが勤め先のロッカーの中に忘れ物のバッグを発見する。
どこかの国のように、原作の出版部数にこだわることもなく、とにかく監督が気に入ったものを映画化するという姿勢には顕著なものがあり、その原作の発掘力には驚くばかりだ。 (文:増當竜也). かつて不法滞在の取り締まりをしていたテヨンは、たまたま切れたラッキーストライクを買いに店に立ち寄ったところ、自分が乗っていた車にダンプカーが突っ込んだ事故に遭遇した過去を話し出します。
18〈解説〉 曽根圭介による同名の犯罪小説を実写化。
私はそんなことない、僕は浪費なんてしない。
ジンテは夫と思わしき男性をバーの帰り道を狙って車でひき殺します。
その中には10億ウォンもの大金が入っていた。