シフネオス自身はもともと精神分析医(精神分析学を専門とし、それを治療的に用いている医師)であり、力動的短期精神療法の提唱者です。
発達障害の特性に由来する生活上の困難は、工夫次第でカバーできるものがいろいろあります。 第三には、自分の気持ちや感情といった個人的な問題(内向的な目標)よりも、会社での立場や地位といった社会的な問題(外向的な目標)が優先されるという価値観を確固として持っている、つまり過度の「外向性と社会的成功欲求」を持っていることです。
こちらは実際と逆のことが記載されていますね。
いずれも「気づきに乏しい」という点では共通しており、治療の過程で、この『気づき』をどのように回復していくかが、治療上のカギになります。
引用元: 失感情症の性格傾向にあると心身症になりやすいようです。
Cereb Cortex 17: 2223-34, 2007. アレキシサイミアでは、感情自体は生まれているのですが、それを自分の感情として気づくことが苦手なのです。 しかし自分ではストレスは何もないと思っているのに、医師から「心身症」だと指摘された場合は、自分にアレキシサイミアの傾向がないか見直してみることは重要です。
自分の感情を上手く表現するのが苦手 という性格傾向を持つ方のことです。
感情がないわけではありませんから、あまりに押し込められた感情は身体的な症状となって表出する場合があ ります。
これがアレキシサイミアの方が心身症を発症してしまうパターンです。
アレキシサイミアを否定してしまっては、心身症に苦しんでばかりになってしまいます。
「こればっかりはどうしようもないんです。 ヨロコビ• いずれにしても、身体症状がなかなか改善せず、感情を意識しにくい場合には、心療内科やカウンセリング機関を利用して、相談されるといいでしょう。 たとえば、自己催眠法である「自律訓練法」を行ったり、呼吸法などのリラクセーションを試みて、心身の緊張を解消するという方法です。
14例えば、呼吸法でリラックスできるようにしたり、自律訓練法を行ったりして、心身の緊張を和らげていきます。 私は「このままずっと、辛い気分を味わい続けなくてはならないのか」と早合点しかけたところ、先生はこう続けました。
アレキシサイミアではもう一つ、「空想・内省の不全」という特徴があります。
アレキシサイミアと心身症の関係は古くから様々な研究で報告されており、感情の表出ができない分、身体に症状が出やすいものと考えらえています。
そこから感情を言い表す言葉が欠けていること=失感情(言語化)症という概念が出てきたのです。
客観的に考えるのが苦手• 以後、アレキシサイミアは心身症の病態の一つの重要な要素と考えられてきました。 そのひとつが 「感情の後出し」。 失感情症の傾向を持つ人は、自らの率直な感情の「気づき」が上手くできず、感情をすることができないことから、想像力に欠け、対話能力(心を通わせるはたらき)が貧困である状態、また内省の乏しさといった特徴があります。
9事務的・形式的な会話が多い• 客観的に考えるのが苦手• では、内容に入ります。
想像力がない、とよく言われる。
神経質な人• ストレスが自覚できず、心のつらさが「体の病気」に…… 失感情症によって心身症を発症すると、胃の痛みを感じて「胃腸科」へ、咳が治まらないので「呼吸器科」へ、というように、まず身体疾患の専門医を受診することが多いです。
自分の中より、外の刺激に向かってしまう でしたね。
ボロボロになるまで休めず、体を壊してから感情に気づくのはアレキシサイミアが原因かもしれません。 気分の変化という内的なものへの認識が乏しいことがアレキシサイミアの特徴と言えます。
8自分の中よりも、外の刺激に向かってしまう になります。
また、身体疾患が完治しないため、ドクターショッピングを繰り返したり、治療をあきらめているうちに状態が悪化し、入院治療などの本格的な治療が必要になってしまうこともあります。
(自己の内面よりも)刺激に結びついた外的な事実へ関心が向かう認知スタイル。
このような傾向のある人たちには従来の分析的な心理療法が行いにくいことなどから、これらの人たちには別の心身医学的アプローチが必要であると考えられました。
アレキシサイミアは、自分自身で気がついていない方も少なくありません。
これも通り一遍等な解決策はないのですすが、主治医との診察場面で、日常にあった細かなことに対する感情や思ったことなどを話をすることがまず第一歩です。
要するに面接者が患者から受ける印象に由来するもので、対人関係の場でコミュニケーションの特徴あるいは障害として捉えたものです。
まずはそれを解釈することなく、そのまま受け止められることを目指していきます。
感情に気づくこと• 【インサイド・ヘッド】はアレキシサイミアの映画 ディズニー映画 インサイド・ヘッドを見ると、アレキシサイミアの特徴がよくわかります。
心身症とは、性の、など、心因の影響が大きい身体疾患のことである。 この傾向が長期的に持続した結果、特定器官に集中して出現したのがです。
右脳機能不全(ミラーニューロンの発達不全)• シフネオスの論文に初めてアレキシサイミアという言葉が用いられたのは1967年であるが、1970年のシフネオスとネマイヤの共著論文の中でアレキシサイミアの概念が臨床実践に応用しやすい形にブラッシュアップされた。 普通の人が「つらい」と感じる状況下でも淡々と作業を続けるため、表面上はストレスに強い人に見えます。
シフネオス医師は長年、いわゆる古典的「心身症」と言われていた患者さん達(や気管支など)の治療に取り組んでいました。
アレキシサイミアの主な特徴• 感情を表す言葉をリストアップして、結び付けることができれば人にも伝えやすくなるので、試してみてください。
アレキシサイミアの人は自分自身の感情や葛藤を認識したり表現することが苦手であり、 『空想力・想像力・創造性・共感性』が乏しいという特徴があり、精神的ストレスを外部に向けて発散できずに内面に溜め込みやすい。
その歴史的経緯 アレキシサイミアという用語は、アメリカの精神科医P. アレキシサイミアの概念は研究者の間で検討されて、現在では以下の特徴としてまとめられました。 感情の気付きや表現に乏しいと、徐々に内面に抑圧された感情がたまりやすくなり、身体症状化することになります。
アレキシサイミアを改善していくには、まずは自分の感情を受け止められることから始めます。
こうしたことを通して、感情の気づきと言語化、想像力と内省が身についていきます。
まだ今後の研究が必要ですが、アレキシソミアはアレキシサイミアと密接に関わって心身症の一因になっているのではないかと思います。