図1は、インド洋の海面水温が平常よりも高い場合の大気下層の高低気圧の平年からの偏りで、夏の日本付近の気圧が低くなることを示しています。 ダイポール現象とは何か、「ダイポールモード現象」の名前の由来と発見者は?「ダイポールモード現象」による世界的異常気象。
19年9月から20年2月まで、オーストラリアで史上最悪といわれる森林火災が起きた。
気象庁の長期予報でも、今冬の気温は平年並か高い予想だ。
この熱圏が最近薄くなっており、これに太陽の無黒点状態が関係しているのかもしれないという。
これが 負のダイポールモードである。 山形 俊男、部辺羅 諏訪人「」『天気』第52巻第8号、2005年8月31日、 599 - 603頁、 2015年8月6日閲覧。 私が所属するアプリケーションラボでは、コンピュータを使った予測シミュレーションを開発してきました。
15検討会によると、昨夏から昨年末に発生し、インド洋西部の上昇気流のために、偏西風の流れが通常よりも南北に蛇行するよう変わった。 通常は5月から6月に発生し、10月頃に最盛期を迎え、12月には弱まる。
偏西風とは、北緯または南緯30度から60度付近にかけての中緯度上空に見られる西寄りの風のことである。
一方、太平洋では、ラニーニャ現象と呼ばれる、エルニーニョ現象とは符号が逆の現象が、現れ始めました。
被害はアラビア半島やイラン、パキスタンにも広がり、20年9月末になっても収束していない。
昨年2019年より発生したオーストラリアの森林火災は、オーストラリアの全森林の2割は焼き尽くしました。
その背景にあるのは、地球温暖化の進行です。
2019年のオーストラリアの山火事などは、まさにその一例です。
寒色領域は積雲対流活動が平年より活発 暖色領域は積雲対流活動が平年より不活発 アフリカ東岸からインド洋西部で多雨、 インド洋東部からインドネシア・豪州で少雨、 フィリピンからフィリピンの東海上で多雨 図4 月平均外向き長波放射量の平年差(2019年11月) 気象庁 このフィリピン付近の活発な対流活動が、遠く離れたフランスやロシアの天候に影響を与えたといったら驚くかもしれないが、11月は地球規模で天気の繋がりを感じさせた。
この火災は半年以上も燃え続け、異常気象をもたらしているという説がインド洋熱帯域の海水温度差によって発生する「ダイポールモード現象」です。
こうして形成された大気擾乱はアジアンジェットと呼ばれる渦位の導波管を伝わって日本を含む極東域にたまり、対流圏全域に及ぶ等価順圧な高圧域を形成する。 1997年インドネシアとマレーシアで起きた大規模な干ばつと山火事も、これら2つの現象の同時発生が原因だ。
2ただし、このインド洋西部で海面水温の高い状態は終息に向かっているということです。 」東京に拠点を置く地球フロンティアの山形俊男博士とスワジン・ベへラ博士は ヒンズービジネスラインにこのように述べ、「被害地域に住む人々が事前に災害に備えることができれば」と語った。
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やなどの環境問題との関連性を指摘する専門家もいて、現在、ダイポールモード現象の発生から終息、周辺諸国の気象への影響などについての研究がさまざまな国際機関により進められている。
地球温暖化による10年毎の海水温変化が、ダイポールモード現象を頻発化させている要因。
6度を記録、都市部でも極端な暑さに見舞われました。 このように、ある地域の天候が何千㎞も遠く離れた地域の天候に影響を与えることを「テレコネクション(遠隔連結)」と呼んでいる。 素人の浅知惠かもしれないが、太陽の無黒点状態が偏西風の蛇行という現象を介して地球各地で異常気象をもたらす大元の原因かもしれない。
10特に1816年は火山の噴火も重なって、極めて寒冷となり、夏のない年となったという。
この層に存在する窒素や酸素は、太陽からの紫外線によって解離して原子状になり、さらに電離してイオン化しているため、電離層とも呼ばれている。
これが「正のダイポールモード」で、反対に東部で高く、西部で低くなると「負のダイポールモード」と呼ばれる (図3)。
1度低下したといわれている。
ところが、インドネシア側で平年より低く、西部のケニア沖で高くなることがある (図1、2)。
2006年には、日本人科学者が2006年と2007年にこの大気海洋現象の予測に成功。
その結果、夏と秋にインドネシア西部で長期間に渡る干ばつが起こる。
南スーダンでは100万人近くが被災し、飢えや病気の広がりが懸念されている。
一方、インド洋西部では、東から運ばれた高温の海水で海面水温がさらに上昇する。 そして3年続けて発生しています 「ダイポールモード現象」の名前の由来と発見者 「ダイポールモード現象」は、1990年東京大学教授山形俊男氏によって発見されました。 この冬は記録的な暖冬となっています。
14これは、海や空や陸などの自然がどう移り変わっていくかを、物理法則に従って計算できる方程式の集まりです。 稀に起きるとされていた偏西風の蛇行が、このところ常態化しているのである。
例えば、南アフリカで、マラリアの流行を早期に警戒するシステムを開発したり、米や小麦などの作物の豊作・凶作を数ヶ月前から予測し、世界規模での食の安全を守る対策を研究したりしています。
一つ目は、大陸の寒気が南下しづらく、西高東低の冬型の気圧配置が長続きしないため。
1月24日はアデレードで最高気温46. この猛暑はこれを抑えるべく北欧からの、などと呼ばれる冷涼な風を招き、大気を不安定にしての発生を促す。
ラニーニャ現象も日本に猛暑をもたらす傾向があります。 この暖冬ですが、主に二つの原因があります。
184mmと、記録が残る1900年以降で最低となり、豪気象局は「最も乾燥した春だった」と発表した。 インド洋西部の海面水温が上昇するインド洋ダイポールモード現象が発生し、オーストラリアだけでなく、日本にも影響が広がっている。
インド洋東部熱帯域で南東貿易風が強まると、東風によって高温の海水が西側へ移動、また深海からの冷たい湧昇 ゆうしょう や海面からの蒸発によって海水温が低下する。
北米西岸で強まった高気圧は偏西風を北に蛇行させて、北米東部に寒気を南下させた (図6)。
「ダイポールモード現象」とは何か 「ダイポールモード現象」とは、インド洋で発生するもので、大気と海洋が関わってインド洋西部の海水温度が上昇する自然現象のことです。