ブログ『塩で揉む』より 「自己肯定感というものがなかった」過去を経て、ようやく今、人としても作家としても「始まり」に立ったこだまさん。 サウナの話もそのひとつです。 だから最近はこだまさんの作品ばかり読んでいる。
14ネガティブなようでポジティブ。
そしてますます打ち明けられなくなる。
73より そんな夫は、こだまさんのことをこんな風に表現します。
いい男かも。
この小説を読んだ時の想いをレビューという形ではありますが、作者の方に届けばいいな、という思いで書かせていただきます。 これからも書き続けたいというこだまさんに、今後の執筆の予定についてお聞きすると、 「商業誌に連載中のエッセイを本にまとめる話が進んでおり、いま必死に加筆修正しているところです。 だけど、明らかになったとしても周囲には『想定内』かもしれません。
18日記でさえそうなので、自分自身のことだけ書いた本作はともかく、前作は周りの人に読まれたら生きていられないかもしれません(苦笑)。
その変わろうとする過程にようやく今いるのだと思う。
「一歩外に出ると~」も、観察している書き方ですよね。
周囲の人間に話したことはない。
こだま:私の住む田舎ですら本が売られているので、親族も表紙くらいは目にしたことがあると思います。 主婦・こだまが夫とのの悩みを綴ったで、5月のイベントで発売の同人誌に短編として寄稿され反響を呼び、大幅な加筆修正を経てとしてにより刊行。
作者は、勇気をもって、すべてをさらけ出した。
身に余るお言葉をいただき今でも信じられないです。
それがくるまで歩き続ける。
主人公の絶望が訴えかけてきて目が離せなくて切なくて苦しくて涙止まらなくなった。
友人と一緒に同人誌を作ろうとなった時に、まだ誰にも話したことのない、ブログにも書いていない話を書いてみようと思ったのがきっかけですね。
こだま:入院していたとき、毎日日記を書いていたんですよ。
辺鄙(へんぴ)な田舎町で自身や家族に起きた不幸な出来事を軽妙な筆致で綴(つづ)り、第34回講談社エッセイ賞を受賞。
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主人公は作中の、ある時点まで、自分が「出演者」であることに気付かない。
ユリイカ 2017年8月号『「別の世界」を漂う者たち』より 自身のエッセイが元になった楽曲の発表や、商業誌でのデビュー。
それでも、そばにいたい、一緒に生きていたいと思える人がいる。
けれどもまた生徒たちが騒ぎ出す。
堀田さんは山口県の離島・祝島にある岩田珈琲店の店主さんなのですが、Twitterに、猫やヤギ、自然豊かな風景をたくさんアップしていて、単行本のカバーに写真を使わせてもらいたいな、と思っていたんです。
6誰にも打ち明けられないため、自身の中でため込まれ続け、やがて蝕んでいく悩み。
内容は意図的に変えたのでしょうか? こだま:もともと『Quick Japan』に掲載されているフリーテーマの連載を単行本化したもので、毎回リアルタイムで「このことを書きたい」というのを題材にしているんです。
1975年生まれ、福岡県出身。
家族や夫に『もう書くのをやめろ』と明日とつぜん言われるかもしれない。
私は6月の暑苦しい生理初日にこだまさんと会うことができた。 その後十数年かけて、完全な克服とはいえないけれど、徐々に自分が変わっていく姿を書きました。 こだま:そうですね。
1こっちまで救われた気がしてホッとした。
でも、昔の母親のことを文章にしていくと、彼女のつらい部分や当時あれだけ厳しい人だった理由もわかってくる。
でも、ブログやネット大喜利でつながったネット上の友達と一緒に、文学フリマという同人誌即売会に、好きなものを書いて合同誌にして売ろうという話になったんですね。
いまやベストセラー作家となった彼女が、どうやら旦那様や家族には文章家であることを内緒にして執筆していること、だから雑誌やインターネットでの顔出しをしていないことは聞いていた。
悩む前にそう思えたら、必要以上に傷つかずにすみそうです。 なんとかして自分を良く見せようだとか、なんとかして金儲けしようとか、なんとかして大臣になろうとか思って、どんなに鎧をかぶっていたとしても、あらゆる汚い手を使ってきたとしても、その人の欲望というのはたかが知れていて、私の見える範囲にあるからだ。
20自分の意見を口にすることができず、周りよりいつもテンポが遅れてしまうため、多くの悩みをため込んでしまうタイプです。
クラスの人が何をしていたとか、信じられないくらい明るい口調で一日の出来事をかなり細かく記入していました。
「ヤンキーと百姓が九割を占める」という、こだまさんが生まれ育った集落での思い出について書かれています。
『夫のちんぽが入らない』の魅力3:まさかの感動!泣ける物語 性の悩みが主軸である本作ですが、それ以外にもさまざまな事件が私の周囲で起こります。
こだま:ただ傷ついているのに、それを気にしないようにするのはなかなか難しいですよね。 帰ってパソコンを開けば、返信メッセージが届いていました。
16いつか入るかも……という切なる願い 植物のように生きていくと決めた二人だが、いつかちんぽが入るかもしれないという希望はなかなか捨てられなかったのです。 お互いほぼ人付き合いがなく、一緒に行動するのが当たり前になっていたので、男女の仲ではなく、兄妹や友人のような関係だったと思います」(こだまさん) 作中に、 「チーズフォンデュを食べたことがないと言ったら職場で馬鹿にされた」と肩を落とす夫に対して、どうにかチーズフォンデュを食べさせてやろう、と奮闘するエピソードがあります。
2015年、同じく「文学フリマ」で領布したブログ本『塩で揉む』は異例の大行列を生んだ。
その違いは、主人公に感情移入できるかどうかにかかっていると言っていいでしょう。
いまだにこんなことしていていいのかと迷いながら書いている状態です。